ドイツ・クリスマスミュージアム

ドイツの伝統的なクリスマス


寒さが厳しさを増す11月の末になると、ドイツでは既にクリスマスの準備が始まります。「アドヴェント」の到来です。移り変わりの激しい今日でも、子供時代に馴染んだ懐かしいクリスマスのしきたりを多くの家族が守り続けています。この季節、クリスマスクッキーを焼く香りが家中に満ち、家族のそれぞれが一年で一番大切なお祝いに向けて工夫を凝らします。窓辺にはシュビップボーゲンの柔らかな明かりが家路を急ぐ家族に遠くから「お帰りなさい」の挨拶を送り、居間ではくるみ割り人形お香人形がテーブルや棚に陣取り1日の仕事の労を「お疲れさん」とねぎらい、静かに回るピラミッドは、師走のささくれ立った神経をそっとなだめてくれます。プレゼントが揃い、クリスマスツリーの飾り付けが済むと、お祝いはクライマックスに達します。

ケーテ・ウォルファルトでは、ドイツのクリスマスの楽しさを世界中からの訪問者にお伝えすると共に、これからもこの伝統あるお祝いが継がれるべくお役に立ちたいと努力しています。